明治・大正時代の商家で使われていた大福帳(帳簿)や、古文書をはさみで丁寧に切り、撚りをかけ、糸にしたものを手織し八寸帯に仕上げます。経糸緯糸ともに和紙を使用しています。特にこの帯は、経糸に1,000デニールのほどの平たくて太い絹糸を使用し、艶感を持たせ独特の風合いを作りました。
経糸緯糸ともに手引き真綿です。さくらんぼ、栗、タンガラ(マングローブ)で糸を先染めし、ランダムな格子模様に織り上げました。